
デジタルマーケティングとは、インターネットやデジタル技術を活用して行うマーケティング活動のことです。DX推進に伴い、デジタルマーケティングの重要性が注目されており、デジタル領域に最適化されたマーケティングは企業に大きな利益をもたらすといわれています。
本記事ではデジタルマーケティングの概要、実行プロセス、成功のポイントなどを分かりやすく解説します。
INDEX
デジタルマーケティングとは?目的と重要性、従来のマーケティングとの違い
デジタルマーケティングはインターネットやデジタルデバイスを活用して商品やサービスを宣伝・販売する手法です。Webマーケティングでは主にWebサイトを使用するのに対し、デジタルマーケティングではスマホアプリやメタバースといった様々なデジタル領域でも集客活動が展開されます。
デジタルマーケティングの目的
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ブランドの認知度向上
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新規顧客獲得
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顧客ロイヤルティ強化
デジタルマーケティングはブランドの認知度向上、新規顧客獲得、顧客ロイヤルティ強化を通して企業利益を追求します。デジタルマーケティングの目的は伝統的なマーケティング戦略と共通しています。
しかし、デジタル技術を駆使することで、これらの目的をより効果的かつ効率的に達成することができるのです。
デジタルマーケティングの重要性
デジタルマーケティングの重要性は、現代のビジネス環境においてますます高まっています。インターネットとデジタル技術の普及により、企業は顧客と直接かつ効率的にコミュニケーションを取ることが可能になりました。
これにより、ターゲットオーディエンスに対して効果的にリーチし、エンゲージメントを高めることができます。
まず、デジタルマーケティングはデータに基づいた戦略を展開することができる点で非常に優れています。Webサイトのトラフィック、SNS(ソーシャルメディア)のエンゲージメント、メールキャンペーンの開封率など、各種データをリアルタイムで分析することで、マーケティング施策の効果を即座に評価し、必要に応じて戦略を調整することが可能です。
さらに、デジタルマーケティングはグローバルな視点でも重要です。地域や国を超えてターゲット市場にアプローチすることができるため、企業の市場拡大やブランディングに大いに貢献します。例えば、SNS広告やSEO(検索エンジン最適化)を通じて、世界中の潜在顧客にアクセスすることができるのです。
また、デジタルマーケティングは顧客との双方向のコミュニケーションを促進します。ブログやSNSを通じて顧客のフィードバックを直接受け取り、それに基づいて製品やサービスを改善することができます。このプロセスは顧客満足度を高め、長期的な顧客関係の構築に寄与するでしょう。
最後に、デジタルマーケティングはコスト効率が高いという利点があります。従来のマーケティング手法に比べて、デジタルキャンペーンは低コストで実施できるため、特に中小企業にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。適切な戦略を用いることで、限られた予算でも大きな成果を上げることが可能です。
以上のように、デジタルマーケティングは現代のビジネスにおいて不可欠な要素であり、その重要性は今後も増していくと考えられます。
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いと比較

デジタルマーケティングに内包される概念としてWebマーケティングがあります。WebマーケティングはWebに特化したマーケティング手法です。
一方で、デジタルマーケティングの範囲はWebマーケティングに加えてMA(マーケティングオートメーション)を活用したメール配信、SFA(Sales Force Automation)による商談管理、CRM(顧客関係管理)による顧客管理、スマートフォンアプリなどを含めたデジタル領域全般に及びます。
インターネットは双方のマーケティングにおいて中心的な役割を果たします。通信環境の進化と革新的な技術の登場により、コンテンツ形式は絶えず変化しているためです。デジタルマーケティングの領域では新たなフロンティアとして、メタバースが特に注目を集めています。
「デジタルマーケティング」と「従来のマーケティング」それぞれが持つ異なるアプローチ
デジタルマーケティングと従来のマーケティングは、それぞれ異なる方法とアプローチを持っています。
まず、デジタルマーケティングはインターネットを活用した手法が中心です。オンライン広告、SEO、SNSマーケティング、メールマーケティング、ウェビナー(Webinar)などが含まれます。
一方、従来のマーケティングはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのオフラインメディアを主に利用し、ダイレクトメールや電話マーケティング、店舗でのプロモーション活動、展示会が重視されます。
デジタルマーケティングの大きな特徴の一つは、リアルタイムでのデータ収集と分析が可能な点です。これにより、企業はターゲットオーディエンスの行動や反応を即座に把握し、迅速に戦略を調整することができます。
反対に、従来のマーケティングでは、キャンペーンの効果を測定するのに時間がかかり、データの収集も難しい場合が多いです。
また、デジタルマーケティングはコスト効率が高いという利点があります。オンライン広告は比較的低コストで始められ、予算に応じて柔軟に調整できるため、中小企業でも手軽に実施可能です。従来のマーケティングは、大規模な広告キャンペーンの場合、高額な費用がかかることが一般的です。
ターゲティングの精度も異なります。デジタルマーケティングでは、特定の年齢層、地域、興味関心など、詳細なターゲティングが可能であり、よりパーソナライズされたメッセージを届けることができます。一方、従来のマーケティングは、広範なオーディエンスに対してメッセージを発信するため、ターゲティングの精度は低くなりがちです。
従来のマーケティングは、ブランドの認知度を高めるために有効ですが、デジタルマーケティングはエンゲージメントを高め、顧客との直接的なコミュニケーションを促進する手段として優れています。例えば、ソーシャルメディアを通じて顧客のフィードバックをリアルタイムで受け取り、それに応じた対応を迅速に行うことができるのです。
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項目
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デジタルマーケティング
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従来のマーケティング
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| 手法と媒体 | インターネットを活用した手法(オンライン広告、SEO、SNSマーケティング、メールマーケティング、ウェビナーなど) | オフラインメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など)を活用した手法(ダイレクトメール、電話マーケティング、店舗プロモーション、展示会など) |
| データ収集と分析 | リアルタイムでデータ収集と分析が可能 | 効果測定に時間がかかり、データ収集が困難 |
| コスト効率 | 低コストで始められ、予算に応じて柔軟に調整可能 | 大規模キャンペーンには高額な費用がかかる |
| ターゲティングの精度 | 詳細なターゲティングが可能(年齢層、地域、興味関心など) | 広範なオーディエンスに対し、ターゲティング精度は低い |
| 目的と効果 | エンゲージメントを高め、顧客との直接的なコミュニケーションを促進 | ブランドの認知度を高めるために有効 |
デジタルマーケティングで使われる主な手法と全体像

デジタルマーケティングは以上のような全体像を持ち、Webマーケティングの手法を包含しながらも、さらに広範な戦略を展開します。そしてデジタルマーケティングの一般的な手法としては、以下がよく挙げられます。
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Web(SEO、メール、SNS、広告)
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アプリ
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仮想空間(メタバース/3Dサイネージ/ARなど)
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領域
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主な手法
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主な目的
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活用シーン
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特徴
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| Web | (Web)SEO、メールマーケティング(MA連携)、SNS(LinkedIn、X)、Web広告(リスティング/ディスプレイ/LinkedIn Ads) | 認知拡大、リード獲得 | 情報収集段階の潜在顧客誘導、リード創出 | 成果測定が容易でPDCAが高速。特定業界・役職への精密ターゲティングが可能 |
| アプリ | BtoB専用業務支援アプリ、プッシュ通知/アプリ内メッセージ、アプリ内行動分析、CRM連携 | 顧客維持、関係深化 | 既存顧客対応、サポート、トレーニング、運用効率化 | 継続的な接点確保と顧客情報管理が容易。顧客行動データを営業・マーケティングに活用可能 |
| 仮想空間 | メタバース展示会・商談空間、3Dサイネージ、ARプレゼン/製品体験、VRデモ・研修 | 体験価値提供、技術訴求 | 展示会、商談、製品デモ、技術体験、研修 | 差別化・没入感の高いブランド体験が可能。地理的制約を超えたリード獲得や技術理解促進に有効 |
成果を最大化するデジタルマーケティング手法一覧と選び方の極意
Webマーケティングチャネルのポイント
Webマーケティングは、BtoBにおいてリード獲得から商談化までを支える中心的チャネルです。主なポイントは以下です。
- ターゲティング精度の高さ
・業種、企業規模、役職ごとにピンポイントでアプローチ可能
・LinkedIn広告やリスティング広告、MAツールを活用して関心度の高い担当者に情報提供 - リード獲得から育成までの一貫性
・SEOやWeb広告で潜在顧客をサイトに誘導
・ホワイトペーパーや動画で関心を引き、メールマーケティングで段階的に育成 - データ活用による改善・最適化
・アクセス解析やMAツールのデータに基づき、施策をリアルタイムで改善
・訪問者の行動データを分析し、コンテンツや広告、メール内容を最適化 - 信頼構築とブランド強化
・導入事例、ホワイトペーパー、技術解説、動画などで専門性を伝え、商談化を促進
BtoBにおけるアプリ活用の効果
BtoB企業におけるアプリは、単なる情報提供ツールではなく、顧客関係を持続的に育てる戦略的プラットフォームです。
主な機能と期待効果
- プッシュ通知やアプリ内メッセージのリアルタイム配信で顧客接点を維持
- 利用状況や関心分野を把握しマーケティング最適化
- CRM連携による顧客データ統合で営業・マーケ・サポートの連携強化
- FAQや操作ガイド、動画などのサポートやトレーニングで顧客満足度向上
業界別ユースケースイメージ
- 製造業:導入後トレーニング動画で自己完結型サポート→サポートコスト削減
- 製薬・医療機器:営業訪問前にアプリで製品情報確認→商談効率化
仮想空間(メタバース/AR/VR)による没入型体験
BtoB領域でも、メタバースやAR、VR、そしてXR※1技術を活用した没入型体験が注目されています。これらの技術により、製品や技術の理解を深め、意思決定を効率化することが可能です。
戦略的メリット
- 複雑な製品・技術を体験型で理解させ、意思決定を促進
- 地理的制約を超えたグローバルリード獲得が可能
- ブランド体験の差別化とエンゲージメント向上
主な活用領域
- メタバース展示会・商談空間
製品紹介、リモート商談→グローバルリード獲得 - 3Dサイネージ
技術デモ、製品訴求→ブランド認知・技術理解促進 - ARプレゼン
顧客先での製品体験→商談成約率向上 - VRデモ/研修
製品デモ、技術教育→訴求力向上、教育コスト削減 - XR活用
AR・VR・MRを組み合わせたハイブリッド体験→複雑な技術・プロセスを直感的に理解させ、意思決定を加速
データ活用の効果
- 体験行動データをCRM・MAと連携→デジタルマーケティング全体の最適化
- 顧客がどの製品・機能に関心を示したかを可視化→パーソナライズや営業提案に活用
※1 XR(Extended reality、Cross Reality)はVRやARなど、現実世界と仮想世界を融合させる技術の総称です。
次世代のデジタル領域とBtoBマーケティング活用
新技術やデバイスの進化により、BtoBマーケティングのデジタル領域は急速に拡張しています。ここでは、メタバース・AR(拡張現実)/VR(仮想現実)・3Dホログラム・AI(人工知能)・データプライバシーといった次世代技術が、企業間の商談や提案、顧客支援にどのように活用されているかを整理します。
次世代デジタル領域と活用マップ
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領域/技術
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活用例
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BtoBマーケティング上の効果・メリット
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注意点
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| メタバース | バーチャル展示会、商談空間、製品デモ環境 | 没入型の商談・製品体験、地理的制約を超えたリード創出 | デバイス依存、UX設計の難易度 |
| AR | 機器設置シミュレーション、AR製品プレゼン | 技術理解の促進、導入リスク低減 | 専用デバイス依存、アプリ導入のハードル |
| VR | 仮想研修、設備デモ、プロジェクト可視化 | 没入体験による理解促進、研修効率化 | 導入コスト、操作教育が必要 |
| 3Dホログラム/3Dサイネージ | 展示会ブース、営業プレゼン、技術デモ | 視覚的インパクト、技術訴求の強化 | 導入コスト、設置環境の制限 |
| AI・機械学習 | リードスコアリング、レコメンド、需要予測 | 施策最適化、営業効率向上 | データ品質、公平性の確保 |
| パーソナライゼーション | コンテンツ最適化、営業支援、CX強化 | 顧客体験の高度化、関係深化 | 過剰データ活用のリスク |
| データプライバシー/倫理 | 顧客データ管理、同意取得、法令遵守 | 信頼構築、長期的パートナー関係維持 | 法規制遵守、倫理的配慮の徹底 |
メタバース空間でのマーケティング
メタバースはインターネット上に構築される仮想空間です。ブラウザを使用したエントリーの他に、最新のAR/VRデバイスを使ったエントリーも注目されています。
メタバース空間でのマーケティングは、インタラクティブでエンゲージングな体験を提供することが重要です。ユーザーはアバターを介して現実世界では実現できない体験を求めているため、企業は仮想イベントやプロモーションを通じて、ユーザーとの関わりを深めることができます。
次に、ブランディングの新たな可能性として、メタバース内での広告やプロモーション活動があります。仮想空間内のバナー広告など、現実世界では不可能な形でのマーケティングが可能です。これにより、ブランドの認知度を高めるとともに、ユーザーに対するブランド体験を強化できるでしょう。
主な活用例
- バーチャル展示会・ショールームでの新製品発表
- メタバース内での共同開発ミーティング・デモセッション
- アバターを用いた営業・技術担当とのリアルタイム商談
さらに、メタバース空間でのマーケティングは、新たな収益モデルの構築にも役立ちます。仮想通貨やデジタルグッズの販売、メンバーシッププログラムの導入など、現実世界とは異なる収益源を確保することが可能です。
特に、NFT(非代替性トークン)を活用したデジタルアートや限定商品など、独自性の高いコンテンツの販売が注目されています。
企業は自社ブランドや製品をメタバース内で展示することで、顧客とのエンゲージメントを高めます。
AR/VRを用いたマーケティング
AR/VR技術を活用して顧客に仮想空間での体験を提供します。
例えば、自社に製品がどのように配置されるかをリアルタイムで確認することができるアプリケーションなどがあります。
このような体験を通じて、ユーザー購入前に製品の適合性を確かめることができ、購入意欲を高めることが可能です。
一方、VRはより没入型の体験を提供します。例えば、不動産業界では、VRを用いて物件の仮想ツアーを提供することが一般的になりつつあります。
ユーザーは物件を訪れることなく、360度の視点で内覧を行うことができ、物件選定のプロセスを効率化しているようです。
ARの活用例
- 製造機器の設置・動作シミュレーション
- 導入現場での構成確認やメンテナンス支援
→ クライアントは実際の環境で動作を確認でき、導入判断のスピードが向上
VRの活用例
- 複雑な設備やプラントの構造を仮想空間で体験
- VRによる製品デモや技術研修の実施
→高価な実機や大規模設備を用意せずに体験提供が可能
さらに、AR/VRはイベントや展示会においても強力なツールとなります。企業はこれらの技術を使って、参加者に対して新製品のデモンストレーションやインタラクティブなワークショップを提供することができます。
これにより、参加者の関心を引き、ブランドの認知度やエンゲージメントを向上させることが可能です。
3Dホログラム
3Dホログラムは立体的な映像を投影し、顧客とのインタラクションを深化させます。
例えば、ショールームに設置された3Dホログラムディスプレイは、特別なメガネやヘッドセットを使わずに3Dホログラムを映し出すことができ、来訪者の目を引きつけ、商品の詳細をリアルタイムで紹介することができるでしょう。
また、展示会やイベントでのブースにおいても、3Dホログラムは訪問者の興味を引き、製品の特徴や利点を効果的に伝える手段として活用できます。
活用シーン
- 大型機械・装置の内部構造説明
- 製造プロセスの可視化
- 技術研修や安全教育
技術の進化に伴い、3Dホログラムの制作コストも下がりつつあり、中小企業でも導入しやすくなっています。さらに、最新のARやVR技術と組み合わせることで、よりインタラクティブで没入感のある体験を提供することが可能です。
3Dホログラムを実現するためのデバイスにはグラフィックディスプレイ、ホログラフィックファン、AR/VRヘッドセットなどがありますが、例えば、ユーザーがスマートフォンをかざすだけで、実際の環境に3Dホログラムが現れるといった応用も考えられます。
AIと機械学習の導入
AIと機械学習の導入は、デジタルマーケティングの未来において極めて重要な要素となっています。例えば、AIは顧客の行動パターンをリアルタイムで解析し、最適な広告配信やパーソナライズされたコンテンツの提供を可能にします。これにより、企業はターゲットオーディエンスに対してより効果的なアプローチを取ることができ、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
また、機械学習は大量のデータから自動的にパターンや傾向を学習し、それに基づいて予測モデルを作成します。これにより、将来の顧客行動を予測し、より先進的なマーケティング戦略を立案することが可能となるのです。
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活用領域
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具体的な効果
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| リードスコアリング | 顧客の関心度・商談確度をAIが自動評価 |
| コンテンツ最適化 | 行動データに基づき、提案資料やメール内容を自動調整 |
| 行動予測分析 | 商談成立・離脱の兆候を検知し、対応を提案 |
| キャンペーン自動化 | ABテストや配信最適化をリアルタイムで実施 |
パーソナライゼーションの進化
パーソナライゼーションの進化は、デジタルマーケティングの未来を形作る重要な要素となっています。
過去には、パーソナライゼーションは主にユーザーの基本的なデモグラフィックデータや閲覧履歴を基に広告やコンテンツを調整する程度に留まっていました。
しかし、現在ではAIと機械学習の進化により、より高度で精緻なパーソナライゼーションが可能となっています。
例えば、AIはユーザーの行動パターンをリアルタイムで解析し、個々のユーザーに最も関連性の高いコンテンツやプロモーションを提供することができます。このようにして、UX(ユーザーエクスペリエンス)が大幅に向上し、エンゲージメントやコンバージョン率の向上に寄与するでしょう。
さらに、パーソナライゼーションの進化は、顧客との関係を深化させるための新しい方法を提供します。例えば、チャットボットやバーチャルアシスタントは、ユーザーの過去のインタラクションや購入履歴に基づいて、個別のサポートやリコメンデーションを提供することが可能です。
また、メールマーケティングにおいても、AIは受信者の過去の開封率やクリック率を分析し、最適なタイミングやコンテンツでメールを送信することができます。
AIによるリアルタイム最適化
- 初期段階:教育的ホワイトペーパー配信
- 中間段階:比較資料・導入事例
- 意思決定層:ROI重視の提案資料
チャットボット活用
- 問い合わせ履歴を基に、営業担当に代わって初期対応
- 製品仕様や導入支援に関する個別回答を自動生成
データプライバシーと倫理
デジタルマーケティングが進化する中で、データプライバシーと倫理の重要性はますます高まっています。企業が顧客データを活用してマーケティング戦略を構築する際、個人情報の取り扱いについて慎重であることが求められています。
顧客データの収集、保存、利用に関する透明性を確保し、法的規制を遵守することが不可欠です。GDPR(一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア消費者プライバシー法)などの規制は、企業に対してデータプライバシーの保護を求めています。これらの規制に違反すると、企業は高額な罰金や評判の低下といったリスクにさらされます。
また、倫理的な観点からも、顧客データの適切な利用が重要です。顧客は自分のデータがどのように使用されるかについて敏感であり、企業が倫理的に行動しない場合、信頼を失う可能性があります。
デジタルマーケティングの戦略を策定する際には、顧客のプライバシーを尊重し、データの利用について明確な同意を得ることが重要です。
さらに、AIや機械学習を用いたデータ分析が普及する中で、アルゴリズムの公平性や透明性も重要な課題となっています。偏見のないデータセットを使用し、アルゴリズムが不公平な結果を生み出さないように監視することが求められます。
企業は、データプライバシーと倫理を重視したマーケティング活動を行うことで、顧客との信頼関係を築き、長期的な成功を収めることができるでしょう。
BtoB企業が今押さえるべきデジタルマーケティングの最新トレンド
BtoB領域におけるデジタルマーケティングの重要性と設計のヒント
デジタルマーケティングの一般的な実施プロセス
デジタルマーケティングの概要と手段が把握できたところで、ここからは実施するためのプロセスについて理解していきましょう。
特にBtoBにおいては、以下のようなプロセスで進むことが多いです。
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プロセス
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目的
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主な活動内容
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活用ツール・指標
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| 目標設定(Goal Setting) | 事業戦略と連動したマーケティングKPIを明確化 | ・商談創出数/受注率/LTVを基軸にKPIを設定 ・リード獲得から受注までのファネル設計 ・ROIやCAC(顧客獲得コスト)の見積り |
・KPI/ROI/CAC指標 ・BIツール(Tableau、Power BI) ・OKR管理システム |
| ターゲット定義・セグメンテーション | 重点業界・企業・意思決定者層を特定 | ・ペルソナ設計(職種・課題・購買動機) ・ABM(Account Based Marketing)対象リスト作成 ・既存顧客分析からLTVの高いセグメント抽出 |
・CRM(Salesforce、Microsoft Dynamics) ・ABMツール(Demandbase、6sense) ・データクレンジング/名寄せツール |
| 戦略立案(Strategy Design) | リード創出から育成・営業接続までの設計 | ・カスタマージャーニー/コンテンツマップ作成 ・MA/SFA連携によるリードナーチャリング設計 ・チャネル(SEO/LinkedIn Ads/ウェビナーなど)選定 ・コンテンツテーマ・メッセージ策定 |
・MA(Marketo、HubSpot、Pardot) ・コンテンツカレンダー ・広告管理ツール(LinkedIn Campaign Manager) |
| 実行と展開(Execution) | リード獲得・ナーチャリング施策の実行 | ・ホワイトペーパー/事例記事の配信 ・LinkedIn広告/SEOコンテンツ展開 ・ウェビナー/オンライン展示会開催 ・スコアリングによる営業連携トリガー設定 |
・MA連携メール/SNS運用ツール ・Web解析ツール(GA4、HubSpot Analytics) ・ウェビナープラットフォーム(ON24、Zoom Events) |
| データ収集と分析(Analytics) | リードの質と施策効果の可視化 | ・リードソース別CVR/商談化率分析 ・チャネルROIの比較 ・営業パイプラインへの貢献度測定 |
・CRMレポート(Salesforce Dashboards) ・MA分析/BIツール ・ROI/CPA指標 |
| 最適化と改善(Optimization) | PDCAを通じた施策効率化とROI最大化 | ・A/Bテストによるクリエイティブ検証 ・ナーチャリングシナリオの再構築 ・高LTVセグメントへのリソース再配分 ・営業・マーケ連携MTGによる施策レビュー |
・MA/SFA統合ダッシュボード ・Optimizely/VWO(A/Bテスト) ・Looker Studio(可視化・報告) |
目標設定
デジタルマーケティングの活動を通じて達成したい目標を明確に設定します。目標は目的を達成するために設ける具体的な指標です。KPI※2、ROI※3などを見積り、実現性を追求することが重要です。
目標は企業ごとに最適化される必要があります。電通B2Bイニシアティブは企業の特性を深く理解し、再現性の高い目標設定プロセスをサポートいたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
デジタルマーケティング強化に見直したいKPI設計のポイントと落とし穴
※2 KPI(Key Performance Indicator)は重要業績評価指標です。新規顧客獲得数や売上成績、顧客満足度など具体的な数字で表されます。
※3 ROI(Return on Investment)は投資利益率です。投資の有効性や貢献度を表す指標です。
ターゲットオーディエンスの特定
ペルソナを作成し、デジタルマーケティングの対象となるターゲットオーディエンスを特定します。顧客のニーズや行動、デモグラフィック情報などを分析し、ターゲットセグメントを決定しましょう。
戦略の立案
カスタマージャーニーマップやコンテンツマップなどで現状を整理し、デジタルマーケティング戦略を策定。実際に使用するチャネルやコンテンツの選定、キャンペーンのテーマやメッセージの決定、予算の振り分けなどが含まれます。
社内リソースに制限がある場合はアウトソーシングも活用しましょう。特に専門性の高いコンテンツ制作では、人材を新たに教育するよりも外部のプロフェッショナルを活用した方がコスト効率を追求できる可能性があります。
実行と展開
戦略を実行に移していきます。Webサイトの作成や改善、コンテンツの制作、ソーシャルメディアキャンペーン、検索エンジン広告など、選択したデジタルチャネルを活用して集客活動を展開していきます。
データ収集と分析
デジタルマーケティング活動の結果を収集し、データ分析を行います。Web解析やソーシャルメディアのインサイトデータ(コンバージョン率など)を活用して、活動の効果やROIを評価します。
【施策改善を加速】デジタルマーケティング効果を高める分析メソッド
最適化と改善
収集したデータと分析結果を基に、デジタルマーケティング戦略や活動を最適化し、改善していきましょう。ここでは未来の業界トレンドや国内外情勢といった要素も検討する必要があります。場合によっては目標の再設定も行われます。
効果を生み出すデジタルマーケティングプロセスの捉え方&構築ポイント
デジタルマーケティング成功のポイント
プロセスと合わせて、スムーズな運用のために知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
- 的確なターゲットオーディエンスの特定
- コンテンツの品質と価値
- データに基づく洞察と最適化
- 適切なツールの活用
的確なターゲットオーディエンスの特定
ターゲットオーディエンスの特定は、デジタルマーケティングの成功を左右する重要な要素です。まず、顧客のニーズや行動パターンを詳細に把握するためのデータ収集が不可欠です。これには、ウェブサイトの分析ツール、ソーシャルメディアのインサイト、顧客アンケートなどの手段を活用します。次に、収集したデータを基に、顧客を共通の特性や行動パターンに基づいてセグメント化。このプロセスにより、異なるニーズや興味を持つ顧客グループごとに最適なマーケティングメッセージを配信できます。
例えば、年齢、性別、地域、購買履歴、ウェブサイトの訪問履歴などのデモグラフィックデータや行動データに基づいてセグメントを作成します。さらに、心理的な要素も考慮し、顧客の価値観やライフスタイルに合ったメッセージを作成することが効果的です。
また、ターゲットオーディエンスの特定は一度行えば終わりではありません。市場の変化や顧客のニーズの進化に合わせて、定期的にデータを更新し、セグメントを見直すことが重要です。例えば、新しい製品やサービスの導入時や、競合他社の動向などに応じて、ターゲットオーディエンスを再評価することが求められます。
- 意思決定者・関係者の特定
役職や部門ごとの関与度に応じてターゲティング
購買プロセスに影響するステークホルダーを明確化 - 業界・企業規模・地域での絞り込み
自社製品・サービスに最も適した企業属性を設定
地域別の規制・文化差も考慮 - 購買ステージごとのメッセージ最適化
初期リード:教育的コンテンツや業界知識提供
中間層リード:比較ガイド・事例紹介・デモ案内
意思決定層:ROI・費用対効果・導入メリットの提示 - データドリブンな改善サイクル
CRM・MA・Web解析データを連携
リード反応や行動に応じてターゲット定義を更新 - 長期関係構築を意識したセグメント管理
顧客の成長やビジネス状況に応じて柔軟に対応
新規顧客と既存顧客でアプローチ手法を差別化
コンテンツの品質維持/向上
優れたコンテンツはターゲットオーディエンスの関心を引きつけ、ブランドの信頼性を確立するのに役立ちます。高品質かつ価値のあるコンテンツを提供することで、顧客の興味を喚起し、長期的な関係の構築につなげることができます。
まず、ユーザーのニーズを的確に把握し、それに応じた情報を提供することが重要です。具体的には、SEOを意識したキーワードの選定や、最新のトレンドを取り入れたコンテンツ作成が求められます。また、ビジュアルコンテンツの活用も効果的です。インフォグラフィックや動画などを使用することで、情報を視覚的に伝えやすくし、エンゲージメントを高めることができます。
さらに、コンテンツの更新とメンテナンスも欠かせません。定期的にコンテンツを見直し、古くなった情報を最新のものに置き換えることで、常に新鮮で信頼性の高い情報を提供することができます。最後に、ユーザーフィードバックを積極的に取り入れることで、コンテンツの改善点を見つけ、さらに質の高い情報提供が可能となります。
- ターゲットニーズに基づく情報提供
顧客課題や業界動向に沿ったコンテンツ作成
SEOを意識したキーワード設計と構造化コンテンツ - 視覚的コンテンツの活用
インフォグラフィック、動画、3Dモデルなどを組み合わせる
難解な技術や製品情報を直感的に理解させる - 定期的な更新とメンテナンス
古くなった情報を最新のデータや事例に差し替え
トレンドや法規制変更への迅速な対応 - ユーザーフィードバックの活用
コメントやアンケートから改善点を抽出
コンテンツの精度向上と顧客満足度アップ - BtoB特有のポイント
導入事例やROI、技術解説など、意思決定者向けの具体性を重視
営業支援資料として活用できる構成にすることで、マーケティングと営業を連携
データに基づく洞察と最適化
デジタルマーケティングを成功に導くにはデータの収集と分析が不可欠です。データに基づく洞察を得ることで、マーケティング活動の効果やROIを評価し、改善策を導き出すことができるでしょう。データ分析は、ユーザー行動のパターンやトレンドを把握するのに役立ち、効果的なキャンペーンの設計や実施に貢献します。
例えば、ウェブサイトの訪問者数、ページビュー、クリック率、コンバージョン率などの指標をモニタリングすることで、どの施策が効果的であるかを判断できます。また、A/Bテストを通じて異なるバージョンのコンテンツや広告のパフォーマンスを比較し、最適なものを選定することも可能です。
さらに、顧客のフィードバックやソーシャルメディアのエンゲージメントデータを活用することで、顧客のニーズや期待に応えるマーケティング戦略を構築できます。
こうしたデータに基づくアプローチは、マーケティング活動の効率を高め、より高いROIを実現するための鍵となります。
適切なツールの活用
デジタルマーケティングを効果的に行うためには、適切なツールの選定が非常に重要です。例えば以下のようなツールを活用する企業が多いです。
- Google Analytics
ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動を詳細に分析できるツール - Google Seach Console
Google検索結果上での掲載順位や表示状況など、ウェブサイト流入段階における指標を分析できるツール - SEMrush
SEOやコンテンツマーケティングに特化したツールで、検索エンジンでのランキング向上やコンテンツの最適化に役立つ - Hootsuite
複数のソーシャルメディアアカウントを一元管理し、投稿のスケジュール設定やエンゲージメントの分析が可能 - Mailchimp
メールマーケティングに特化したツールで、リスト管理、キャンペーンの作成、パフォーマンス分析などができる - Google Ads
PPC広告を運用するためのプラットフォームで、検索エンジンやディスプレイネットワークに広告を配信できる - HubSpot
オールインワンのマーケティングプラットフォームで、CRM、メールマーケティング、SEO、ソーシャルメディア管理など、多岐にわたる機能を提供 - Ahrefs
SEOツールとして非常に人気があり、バックリンク分析、キーワードリサーチ、コンテンツギャップ分析など、多くの機能を提供 - Canva
ビジュアルコンテンツの作成に役立つデザインツール
これらのツールを活用することで、デジタルマーケティングの各プロセスを効率的に進めることが可能になります。適切なツールを選び、効果的なマーケティング戦略を構築しましょう。
成果に直結する!目的・体制別デジタルマーケティングツール最適化ガイド
デジタルマーケティングの注意点
デジタルマーケティングの実施にあたっては、主に以下のようなことに気をつける必要があります。
- リソース管理
- リスク管理
- 競合状況と市場への対応
リソース管理
デジタルマーケティングは広告費や専門スタッフの人件費などでコストがかさむ場合があります。予算を適切に管理し、効果的なリソース配分を行うことが重要です。ROIを追跡し、コスト効率の高いチャネルやコンテンツジャンルに注力することで、予算を最大限に活用することができます。
リスク管理
デジタルマーケティングでは拡散性とコントロールのリスク管理が重要です。情報は瞬時に広まるため、誤った情報やネガティブな評価がブランドの評価を下げる可能性があります。また、デジタル領域では一度公開した情報のコントロールが難しくなります。発信情報には事実に基づいた正確性の他、文化や社会への配慮が必要です。
競合状況と市場への対応
デジタルマーケティングは競争の激しい環境で行われます。競合他社の動向や市場の変動を監視し、迅速に対応する必要があります。市場のトレンドや競合情報を的確に収集し、戦略の調整や差別化を図ることで、コスト効率の良い集客活動を実施できるでしょう。
デジタルマーケティングの成功事例3選
ここからは、いくつかの企業によるデジタルマーケティングの成功事例をご紹介します。
コンテンツマーケティングの成功事例
ある生活用品メーカーでは、日々の暮らしに役立つ情報提供を目的に、オウンドメディアを運営しています。運営においてはターゲットの設定とSEO設計に注力することで、狙ったキーワードでの上位表示を獲得。施策の結果、サイトへの流入数が2倍以上も増えたそうです。
Web広告の成功事例
ある自動車メーカーでは、自社モデルの訴求にYouTubeの動画広告として、インストリーム広告を活用しています。インストリーム広告は5秒経つとスキップされる傾向が高いため、初めの5秒で自社モデルの高性能さが伝わるような動画設計を行い、訴求に成功しているようです。
補足として、インストリーム広告は「①30秒以上動画が再生される」「②ユーザーがページに遷移するなどの行動を起こす」のどちらかで費用が発生する仕組みとなっているため、5秒以内で訴求をまとめることは広告の費用対効果向上にも繋がっているといえます。
BtoB分野のリード獲得成功事例
あるSNS運用代行サービスを展開する企業では、さらなるリード獲得を目的にデジタルマーケティングの取り組みを強化しています。具体的にはサイトを整備し、ホワイトペーパーなどのダウンロードコンテンツを拡充することで、メールアドレスを獲得。獲得後はリードとの関係強化のため、メルマガを送付するなどリードナーチャリングを実施しています。
これらの取り組みの結果、元々サイトからのリードは0件だったものの、施策後は100件近くものリードを獲得できるようになったそうです。
デジタルマーケティングのよくあるQ&A
BtoBの視点から、デジタルマーケティングに関するよくある質問をいくつか紹介します。
Q1:デジタルマーケティングの主な利点は何ですか?
デジタルマーケティングは、特定の業界や役職にいるターゲットオーディエンスに対して直接的かつ個別にアプローチできる点が大きな利点です。これにより、顧客のビジネスニーズや購入プロセスに基づいたマーケティング戦略を展開することが可能になります。
Q2:デジタルマーケティングはどのように測定されますか?
デジタルマーケティングの効果は、リードジェネレーション、コンバージョン率、カスタマージャーニーの進捗状況などの指標で測定されます。これらのデータを分析することで、キャンペーンの成功を評価し、改善点を見つけることができます。
Q3:デジタルマーケティングに必要なスキルは何ですか?
BtoBデジタルマーケティングには、SEOやデータ分析の知識、コンテンツ制作能力、特にLinkedInなどのビジネス向けソーシャルメディアの運用スキルが求められます。また、業界トレンドを理解し、ビジネスニーズに合わせた戦略を立てる能力も重要です。
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Q4:デジタルマーケティングはどの業種にも有効ですか?
多くの業種でBtoBデジタルマーケティングは有効です。特に企業間取引が主要な業種では、その効果が顕著に現れます。デジタルマーケティングを活用することで、ニッチな市場にもリーチを拡大し、ターゲット企業に対するブランド認知度を向上させることができます。
デジタル領域のマーケティング強化で、自社のビジネスをさらに加速させよう
デジタルマーケティングは広範なデジタル領域で展開される集客活動です。グラフィックスディスプレイやXRデバイスの進化によってオフラインでも活用されています。また、Web3.0時代においてはメタバースも重要なデジタル領域です。
本記事ではデジタルマーケティングの概要やプロセス、成功のポイントなどを解説させて頂きました。企業経営者さま、マーケティング担当者の方々にとってお役に立てる情報となれば幸いです。
わたしたち電通B2Bイニシアティブは、BtoB事業の成長を加速させるデマンドジェネレーションとブランディングのプロフェッショナルです。
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B2B Compass編集部