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【RPA虎の巻】国内上位シェア3ツールの導入目的を徹底解剖!自社に最適なツールをどう選ぶ?

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RPA(Robotic Process Automation)とは、業務プロセス自動化の一つで、人間が行っている定型的な作業をソフトウェアロボットが自動で行うことを指します。近年、多くの企業が業務効率化やコスト削減のためにRPAツールの導入を検討しているのです。

前の記事では、RPAの市場動向に関する情報を掲載しました。

RPAツールは多種多様であり、それぞれのツールは、機能や使いやすさ、価格などに違いがあります。その中でも国産RPAツールは、海外製品に比べて日本のビジネス環境にマッチした設計がされていることから、国内シェアを急速に伸ばしています。

それでは、具体的にどのような国産RPAツールが存在し、どれがどの程度のシェアを持っているのでしょうか。以下に、主要な国産RPAツールとその国内シェアについて詳しく解説します。

RPAツールの国内シェア状況

国内外問わずさまざまなRPAツールがリリースされ、導入する企業も増えてきていますが、実際どのようなツールが選ばれているものなのでしょうか。

RPAツールの国内シェア状況について見てみると、大手企業と中小企業とで若干の違いが見受けられます。

まずは大手。MM総研が出した大手企業におけるRPAブランド別浸透率を見てみると、Uipathがトップとなり、後にBizRobo!、WinActorが続く結果となります。

一方で、導入している社数ランキングでは順位が変わり、1位WinActor、2位BizRobo!、3位UiPathとなっており、国産RPAツールである「WinActor、BizRobo!」の導入者数が多いことがわかります。

 

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出典:RPA国内利用動向調査2020 ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

 

WinActorの特徴&導入における目的・課題パターン

WinActorは、NTTグループが開発した国産のRPAツールです。多くの企業でITインフラの一部として活用されており、8,000社を超える導入実績を誇ります。

Windows上でのすべての作業で利用でき、受発注情報の基幹システムへの登録や、複数システム間の情報連携、ソフト開発での検証作業等での利用も可能。各種ブラウザ(Edge・Chrome等)はもちろん、ERPやOCR・ワークフロー・個別の業務システムまで、あらゆるアプリケーション操作に対応しています。

また技術サポートはすべて日本語で行われる点も魅力。導入後のフォローが充実しているツールです。

WinActorができること、特徴とは?

WinActorの特徴として、まず「操作の可視化」が挙げられます。WinActorでは、画面上でマウスやキーボードの操作を記録し、それを元に自動操作を生成。これにより、自動化の流れが視覚的に把握できます。専門知識がなくとも直感的に操作できるUIで、初心者でも容易に業務の自動化を行うことが可能。

また「豊富なアクション一覧」も特徴の一つです。Excel操作やメール送信など、業務で頻繁に行う操作をアクションとして登録しておくことで、より迅速に業務の自動化を進められます。

さらに「高い拡張性」を持つ点も特筆すべきです。自分でスクリプトを書くことで、特定の業務に特化した自動化も可能です。これにより、一歩進んだ業務改善を実現できます。

また管理ツールは3種類あります。

「WinActor Floating License ADMIN」はフローティングライセンスの利用・管理をご要望のお客様向けツールです。

「WinDirector®」および「WinActor Manager on Cloud®」はWinActorを効率的に管理・統制するための運用ツール。

カスタマイズの自由度が高く、シナリオを適切に管理し、稼働状況、操作ログ、権限グループなどを一元管理することでガバナンス強化が可能です。

「WinActor Manager on Cloud®」はクラウド型サービスのため、サーバー構築の必要もなく容易に導入できます。

料金形態

WinActorの料金形態は、用途や権限に合わせたライセンスのラインアップを提供しており、個々の企業は、利用人数や運用の方針に合わせた最適な組み合わせを選択し利用できます。

 

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出典:WinActorライセンス紹介 | WinActor® | 業務効率を劇的にカイゼンできる純国産RPAツール

WinActorの導入事例

WinActorは、業務の見直しや効率化を目指す企業によって導入されることが多いです。

とある建設業界の会社では、安全管理の徹底や作業時間の大幅軽減など、業務の見直しのためにWinActorを導入されています。現場の担当者の負担を減らすべくクラウドサービスを利用し、各種チェック業務に活用していたものの、膨大な数の現場情報や書類の管理により今度は事務担当者が負担に。そこでRPAの導入を開始し、手間のかかるチェック業務などをWinActorで自動化しました。

チェック漏れがあった場合法令違反となるため、手作業での確認に不安を抱えていましたが、シナリオを作り自社に合ったマニュアルで運用していくことで効率的に活用できるように。業務を見直したことで社内のルールを統一できたほか、チェック業務の精度が向上することで社員の気持ちの面での負担も軽減しているそうです。

 

また製造業界のある企業では、WinActorを導入したことでマネジメント効果を発揮しているそうです。社内にはさまざまなシステムに違った形式でのデータが存在していました。その量は日々溜まっていくため、データを探すことも管理することも大変な作業です。

WinActorを導入してからは、データの自動収集をはじめ、欲しいデータをグラフ化して見られるように。データ管理が簡略化したことで高頻度でチェックできるようになりました。

これにより、月末になってから発覚していた問題を早期に発見できたり、即対処することで月末には既に解決できるようになったそう。マネジメントをする立場からしても、事業にとっても、大きな成果と言えるでしょう。


情報が電子化されているものや反復作業を伴うもの、また処理方針や判断ルールが明確な業務に対し、特に大きな力を発揮するWinActor。ツールの特徴や​​具体的な活用イメージについては、下記サイトよりご確認いただけます。

RPAツール「WinActor」 | WinActor NTTデータ

BizRobo!の特徴&導入における目的・課題パターン

BizRobo!は、オンプレ、クラウドのどちらにも対応したRPA(Robotic Process Automation)ツールであり、一般的な業務プロセスを自動化するためのソフトウェアロボットです。短時間での導入が可能であり、また、非IT専門職でも容易に操作できる親しみやすいユーザーインターフェースが魅力的。人手不足や業務量の増加、エラーの減少など、さまざまな課題解決に対応できるため、ビジネスの現場で高い評価を得ているツールです。

 BizRobo!ができること、特徴とは?

主な特徴は、高い自動化率と柔軟な対応力です。BizRobo!は、約200種類以上のアクションを持つことで幅広い業務に対応可能であり、特にExcel操作やWeb操作、メール処理などの一般的なオフィスワークに強みを発揮します。

また、BizRobo!のハイライトとして、ローコードで視覚的にロボット開発ができる点、オブジェクト認識機能や機械学習による画像解析機能があるため安定した画面認識や処理を実施できる点、バックグラウンド処理が可能なことで、1台のPCで複数のロボットを実行管理できたり、機密性の高い情報を扱う際に処理内容を画面に表示させずに処理できる点などが挙げられます。

そして1台の実行環境、1ライセンスで複数ロボットを実行できるのも魅力的。実行ロボット分の端末やライセンスを用意しなくてもよく、コストを抑えた運用が可能です。

出典:BizRobo!製品公式ページ

 料金形態 

BizRobo!の料金形態は、利用形態により3パターンに分かれており、初期導入費用と、その後の利用に応じたライセンス費用が基本的な構成となります。

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出典:BizRobo!製品の比較: 環境構成

BizRobo!の導入事例

BizRobo!はRPAツールとして幅広い業種、業務に導入されています。その目的や課題解決のパターンは多岐にわたりますが、具体的な事例を挙げてみましょう。

まず、一つ目の導入目的としては「大量のデータ処理に関する業務効率化」が挙げられます。ある製造業企業では、BizRobo!を導入することで、従来手作業で行われていた請求書処理を自動化し、膨大な時間を削減しました。

二つ目の課題解決パターンとしては、「人手不足の解消」があります。特に、アフターコロナの新常態とされる在宅勤務の普及に伴い、オフィスにいなくても業務が進行する仕組みが求められました。この点においてもBizRobo!の導入により、24時間稼働するRPAに業務を任せることで、人手不足を補い、業務継続を図れます。

三つ目の事例として、「ミスの削減」です。ある金融機関では、BizRobo!の導入により、複雑な計算やルールに基づく判断を自動化し、人為的なミスを減らすことに成功しています。

出典:BizRobo!導入事例

 

Uipathの特徴&導入における目的・課題パターン

本セクションでは、国内外でどのRPAツールが主要なシェアを占めているか、そのランキングをご紹介。その上で、RPAツールは利用者のニーズに合わせてどのように分類され、どのツールがどのような特性や特徴を持っているのかを解説していきます。

Uipathができること、特徴とは?

最大の特徴は、直感的なユーザーインターフェースと豊富なライブラリにより、あらゆる業務プロセスの自動化が可能となったことです。また、AIや機械学習を組み込むことで、より複雑な業務も効率的に自動化できます。

さらにスケーラビリティにも優れており、小規模な導入から大規模なデプロイメントまで対応できるため、ビジネスの成長や変化に柔軟に対応できる点も魅力です。その他にも、エンタープライズレベルのセキュリティ、豊富なアクティビティライブラリ、アクティビティの再利用性、ワークフローの可視化など、多くの機能が提供されており、これらの機能を駆使することで、業務の効率化やコスト削減、エラーの減少などを実現できます。

「サーバー型」にも、個々のPCにインストールして開発、実行のみを行う「クライアント型」にも対応し、さらにAPI連携によりSaaS連携することも可能です。 「UiPath Orchestrator」では、すべての処理を記録・トラッキングするので、負担のないコンプライアンス遵守とセキュリティ維持が叶います。またExcelのようなファイルの操作だけでなく、AI-OCRによる読み取りやシステム登録などを一貫して自動化することも可能です。

 料金形態

Uipathの料金形態は、その多機能性と比較して非常にリーズナブルであり、スタータープランからエンタープライズプランまで幅広いプランが用意されています。

Free:個人利用向けに開発されたプラン。自動化設計ツールや実行機能を無料で利用できます。

Pro:小規模部門・企業向けのプランです。自動化の設計ツールをはじめ、ロボットの遠隔実行や標準的なサポートもセットになっています。月額420ドル〜ご利用いただけます。

Enterprise:中規模~大規模の企業向けのプランです。企業のニーズに合った包括的なプラットフォームをお求めの企業におすすめ。料金はお見積もり。

Uipathの導入事例

Uipathは、その高度な自動化機能により、大規模なプロジェクトに活用されるケースが多いようです。理由として、膨大なデータの処理や繰り返し行われる業務を自動化でき、複雑な業務をスムーズに実行できるためだと考えられます。また開発者向けの機能が豊富な点も、要因として当てはまるでしょう。具体的には作成したワークフローやエラー処理、完成度の高さに課題を持つ企業に導入されている傾向があるようです。

ほかにも、人手不足や労働力を節約し生産性を向上するために導入されるケースが多いです。また、エラー発生のリスクを軽減するという目的でも導入されます。人間が行う作業には、ミスが含まれる可能性がありますが、Uipathを使用することでそのリスクを大幅に削減できます。

各ツールが解決できる企業課題の違いについて分類してみる

各ツールで特徴が違うため、解決できる企業課題の幅もさまざま。いくつか事例も紹介しましたが、具体的に各ツールでどのような企業課題が解決できるものなのか、分類整理してみました。

WinActorは中規模〜大規模かつセキュリティを重視する企業におすすめ

WinActorは、特に日本の企業向けに設計されており、中でも以下のような企業や担当者に適しています。

・エンドユーザー向けの自動化: WinActorは、一般的なエンドユーザーが日々の業務を自動化することを可能にしています。したがって、非技術的なバックグラウンドを持つ担当者が多い企業にとっては、理想的な選択肢と言えるでしょう。

・日本語環境での利用:WinActorは日本語に対応しているため、主に日本語での業務を行っている企業や部署にとっては、特に便利なツールとなります。

・中規模から大規模の企業:WinActorのライセンス料金は比較的高価なため、一定の予算を持っている企業に適しています。また、大量のデータを扱う企業や大規模なタスクを自動化する必要がある企業に対しても、WinActorは効果的な解決策を提供してくれるでしょう。

・高度なセキュリティが必要な企業:WinActorは、高度なセキュリティ機能を提供しています。したがって、情報漏洩などのリスクを最小限に抑える必要がある企業や、セキュリティに関して厳格な規定を持つ業界(例えば、金融業界や医療業界など)の企業にとっては、WinActorは適切な選択となるでしょう。

ほかプログラミングなしで業務自動化したい企業 や徐々に業務自動化を進めたい企業 、ヒューマンエラーを防ぎたい企業 にも最適なツールです。

BizRobo!は大量のデータや業務のバックグラウンド処理を行いたい企業におすすめ

BizRobo!は、その名の通りビジネスプロセスの自動化を主眼に置いています。そのため事務処理が多い企業や、大量の情報収集が欠かせない部署に最適です。また、その大量処理能力から、マーケティングツールとしての活用側面も期待できます。

さらに、複雑な業務フローの自動化にも適しているため、業務フローが複雑で人間の手に負えない企業にもおすすめです。

Uipathは大規模で複雑なプロセスを持ち、かつ柔軟にRPAをスケールしたい企業におすすめ

Uipathは非常に高機能であり、複雑な業務プロセスを自動化することが可能です。したがって、大規模な業務プロセスを持つ大企業や、ITリテラシーが高い企業、事業拡大に応じてRPAを柔軟にスケールしたい企業に最適なツールと言えます。また、UipathはAPI連携が容易であるため、他のシステムとの統合を考えている企業にもおすすめです。

担当者としては、プログラミングスキルが高い方や、複雑な流れを視覚的に理解・設計できる方が適しています。Uipathの多機能性を最大限に活用するためには、一定の技術力が求められます。また、ビジネスフローの洗い出しや最適化が得意な方も、Uipathの導入をスムーズに進められるでしょう。

その一方で、Uipathは初期投資やランニングコストが高いため、コストパフォーマンスを重視する中小企業にはあまり向いていないかもしれません。しかし、その高機能性と拡張性を考えると、長期的な視点でのROIは十分に期待できるでしょう。

中小でのシェアがあるAutoジョブ名人の場合は?

Autoジョブ名人は、その使いやすさとコストパフォーマンスが特徴的なツール。複雑なスキルを必要としないことから、ITリテラシーが低い担当者でも取り扱うことが可能です。そのため、システム開発の専門家が不在である中小企業にとって、非常に有用なツールと言えるでしょう。また、Autoジョブ名人は、低価格帯でありながら高機能を備えていることから、予算が限られている中小企業にも適しています。

具体的な使用例としては、日々の業務の自動化を目指す企業が多いです。例えば、膨大なデータ入力作業や定型的なメールの送信作業などを自動化し、業務効率を大幅に向上させることが可能です。また、誤入力の防止にも貢献し、作業の正確性を保てます。

その他にも、一連の業務を一つのフローとして自動化することで、作業の流れを可視化し、業務の改善点を見つけることも可能です。これらの特性から、業務効率化を目指す中小企業や、ITスキルが不足している企業におすすめと言えます。

 

違いを見つけることが、最適なRPAツール導入のコツ

本記事では、企業の課題解決を目指すRPAツールについて、その特徴と導入における目的・課題パターンを解説しました。それぞれのツールは、一長一短があり、企業の課題や目的によって最適なツールは異なることがわかります。この記事を通じて、読者の皆様が自社にフィットする最適なRPAツールを選択する参考になれば幸いです。

また、RPAの市場動向に関する情報もご紹介しておりますので、ぜひ合わせてご参考くださいませ。

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