海外事業展開を支える基本情報 ー 北米CIO(最高情報責任者)のトレンドを把握!ー電通B2Bイニシアティブ

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海外事業展開を支える基本情報 ー 北米CIO(最高情報責任者)のトレンドを把握!

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北米企業における最高情報責任者(以下CIO)の役割とIT予算の動向は、日本企業の海外事業に多くの示唆を与えます。テクノロジーの革新とビジネス変革が急速に進む現代、多くの企業が同様の課題や機会に直面しています。北米のCIOがどのように予算を配分し、テクノロジー戦略とビジネス目標を調和させているかを知ることは、海外展開を目指す日本企業にとって非常に有益です。

Foundryが行った調査によると、2024年は北米の企業の89%がIT予算を増やすか、少なくとも現状維持する見込みです。これは、テクノロジーやサービスのコスト上昇に対応し、セキュリティを強化し、AIなどの新技術に投資するためです。また、北米のCIOの多くが、自らを変革の推進者と捉え、テクノロジーとビジネスの両方でリーダーシップを発揮しています。彼らは、IT運用やシステムのパフォーマンス改善に多くの時間を割き、ITの取り組みをビジネス目標に合わせることに注力しています。

以下調査結果をインフォグラフィックスとともにご紹介します。

上昇傾向のテクノロジー予算

次のインフォグラフィックスは、北米のCIOが考える2024年の予算の見通しを示しています。これによると、半数以上のCIOが予算が増加すると回答。その理由にはテクノロジーやサービスのコスト上昇への対応、セキュリティの改善などが挙げられています。こうした結果からは、確保した予算は業績向上へ向けて投資される傾向が浮かびあがり、投資需要に呼応するサポートができる日本企業にとっては、対象企業に対して積極的にアピールすべき機会とみることができます。

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北米のCIOの現在地

北米のCIOたちは今、どのような使命感を持ち、自らの役割をどう定義しているのでしょうか。調査結果では、8割以上のCIOが「ビジネスとテクノロジーをリードする変革者」と自認しており、7割以上がその役割の重要性が増していると回答していることがわかりました。

 

また、CIOには他部署との緊密な連携が求められます。2024年現在、どのような部署との連携が重要か、またどのようなステップが重視されるべきか、以下のデータから学べることは少なくありません。例えば、日本企業が提供するサービスを考えるとき、CIOがIT購買意思決定者としてどのように関わってくるかを把握するなど、アプローチ・戦略立案に関連する重要なポイントとなります。

 

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2024年の北米におけるビジネスとテクノロジー

調査によると、北米のCIOの大多数がデジタルトランスフォーメーションとイノベーションを重視しており、IT投資ではセキュリティ強化や業務効率の向上が主要な焦点となっています。グローバル競争の激化や新たなビジネスチャンスの創出に対応するため、全世界で見られる傾向となっていますが、地域によって焦点には違いがみられます。北米企業を対象としたマーケティング戦略には、北米企業のCIOの取り組みを参考にした上でのアプローチが必要となってくるでしょう。

 

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北米地域におけるAIへの関心の高まり

調査によると、北米のCIOの多くがAIの導入に積極的に取り組んでおり、技術スタックへのAI追加や業務部門との連携が進んでいます。北米企業に対しての戦略として、AIに関する資料・知見、自社製品の関連などを紹介する機会が、マーケティング施策に含まれているか、関連領域としての紹介が可能か、切り口についてなどを考慮する必要が浮かび上がってきます。

 

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以上、北米のCIOの役割とその影響から全体像を把握する調査結果のご紹介でした。

 

 

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Foundry

Foundryは電通B2Bイニシアチブの協業パートナーです。
CIO.comやComputerWorld といった受賞履歴のあるIT専門メディアブランドを擁するFoundryは、ジャーナリズムから築かれたデータをテクノロジーで運用し、クライアントの国内外BtoBマーケティング施策をブランド認知・リードジェン・インテントデータの提供から、イベント企画と運営、メディアブランドの活用など、多方面から総合的にサポートしています。