B2B Compass
2023年8月、FoundryはABM(アカウントベースドマーケティング)とインテントデータの活用に関するグローバル調査を実施しました。この調査は、ABMの利用状況、目標、課題を理解し、インテントデータがABMにどのように活用されているか、またマーケティング担当者がインテントデータをどのように評価しているかを明らかにすることを目的としています。
ABMとインテントデータへの関心の高まりを受け、この調査結果は日本のマーケターにとっても大きな示唆を提供するものとなっています。具体的な数値や実例を通じて、より効果的なマーケティング戦略の構築に役立てることができるでしょう。
調査結果から見えてきた、ABMの採用理由や予算増加、営業とマーケティングの連携強化の重要性についてご紹介します。
93%のマーケティング担当者が、ABMの取り組みが「非常に成功している」または「かなり成功している」と感じており、昨年の84%から増加しています。この成功は、顧客満足度(48%)、ターゲットアカウントからのサイト訪問数(43%)、実際の収益(40%)などの指標で把握されています。
組織がABMプログラムを採用する理由は、次の通り多岐にわたります。
理想の顧客層とのエンゲージメントを広げる(59%)、成約率を改善する(57%)、既存顧客への追加販売と関連製品の提案(56%)、営業活動の迅速化(53%)など、こうしたビジネス目標がABMへの投資を推進しています。
ABMへの投資は増加しており、今年の調査では95%のマーケティング担当者が今後12か月でABM予算が増加すると予想しています。これは2022年の90%、2021年の84%からの増加を示しています。
ABMは各部署との連携が鍵です。とりわけ営業とマーケティングの協力が重要です。
今年の調査では、87%のマーケティング担当者が自社の営業とマーケティングの連携が強固であると考えており、これは2022年の76%から増加しています。
今年の調査では、91%のマーケティング担当者がインテントデータを活用してアカウントの優先順位を付け、提供するコンテンツを特定し、ターゲットアカウントのリストを作成しています。
これらの結果は、ABMとインテントデータへの関心が今後も高まっていくことを示しています。
ABMとインテントデータを効果的に活用することで、日本の企業もより精度の高いマーケティング活動を展開し、ビジネスの成長を実現することが期待されます。
Foundry
Foundryは電通B2Bイニシアティブの協業パートナーです。
CIO.comやComputerWorld といった受賞履歴のあるIT専門メディアブランドを擁するFoundryは、ジャーナリズムから築かれたデータをテクノロジーで運用し、クライアントの国内外BtoBマーケティング施策をブランド認知・リードジェン・インテントデータの提供から、イベント企画と運営、メディアブランドの活用など、多方面から総合的にサポートしています。