• 2025/08/27
  • 2025/08/27

「とりあえず新卒で営業」 「そのうちマーケ職になれれば…」 法人営業1年目で考えたい、仕事のこと。キャリアのこと。

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電通1年目、配属1カ月で記事を書く。

こんにちは。株式会社電通、新卒1年目の田村です。
現在はマーケティングの部署で日々学んでいます。
 
先日、「B2Bマーケティング&セールスの専門部隊」(電通B2Bイニシアティブという組織です)を社内に立ち上げたとある先輩とオフィスで立ち話をしていたところ、流れでこんなひと言をいただきました。

「新卒目線で、B2B関連の記事を書いてみてくれない?」
 
入社早々、社外向けの記事?!と尻込みしたのも一瞬。やる気MAXの私はなんだかワクワクしてきました。
こうして私は、みなさんに向けてここに記事を書くことになったのでした。

ん?「マーケティング」も「セールス」も?

「B2Bマーケティング&セールスの専門部隊」ときいて、
「マーケティングとセールス(営業)のどっちも専門だ、なんてことあるの?」と疑問に思いました。
 
というのも、みなさんが就活中、「営業職」と「マーケ/広報職」はまったく別の職種に見えていませんでしたか?
 
実際、「本当はマーケ/広報職に行きたかったけど、最初は営業で仕方ないかなって…」と言う友人、私の周りに何人もいました。
事実、営業職の採用枠は他と比べて多く、「採用されやすいから…」と妥協的に選択するのも無理ありません。
『就職白書2025』によると、企画/マーケティング/広報/宣伝職志望の学生は約61%、これに対して営業志望は約12%と、かなり差があります。志望割合も営業は前年比マイナスになっています。*1
(ちなみに、日本全国には営業職の会社員がざっくり810万人もいるそうです。そのうち法人営業(B2B)が約570万人。個人営業よりはるかに多いんですね!*2)
 
その先輩いわく、B2B事業において「マーケティングと営業の境目がどんどん曖昧になってきている」そうなんです。
話を聞けば聞くほど、
境界線の曖昧さが、B2B事業のお仕事を面白くしているかもしれない、
そんな気持ちになってきたので、そのあたりについて、ちょこっとシェアしてみようと思います!

B2Bの「マーケティング」と「営業」を包括的に見る理由

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マーケティングと営業は別職種として語られますが、そもそもどちらも「売るための活動」です。

新卒はよく言われますよね、「相手を知るためにはまず営業だ!」と。
相手と直接対峙する営業職は、確かに「相手を知る」大切な経験。
でも、マーケ職だって「相手を知る」ことが仕事のようなものだと思うのです。
(先輩方の仕事を見ていると、マーケティング活動でのデータ分析も事例収集もソーシャルリスニングも、すべては相手をきちんと知ることなんだと痛感する毎日です…)
 
そうです。この2つの活動の目指すものは同じ。
切り離して考えないほうが良いのです。
 
特に最近のB2B事業では、「マーケと営業を包括的に設計すること」の重要性が顕著です。

接点は営業だけ、の時代は変わった

その背景として、昨今のこんな変化があるといえます。

1. 購買プロセスの複雑化と情報主導権の変化 

従来は法人営業担当が顧客に情報を一方的に提供、購買につなげる構造が一般的でした。しかし現在は、顧客自身がオンラインでの情報収集&比較&評価が可能となり、営業が接触する前に意思決定の大部分が進んでいるケースも。顧客の情報収集段階で接点を持たないと勝ち目がなくなる時代になっています。

2. 顧客接点の多様化とチャネルの複雑化 

B2Bにおいても、ウェブサイト、メール、ウェビナー、ホワイトペーパー、SNSなど、デジタルチャネルを通じた顧客接点が急増。顧客とのタッチポイントの把握&コントロールが難しくなっています。

3. パーソナライズとデータ活用の高度化 

B2Bでは顧客ごとに業種・規模・課題がかなりバラバラ。画一的なアプローチでは成果が出にくい傾向がありますが、近年のデータ分析技術の進化により、顧客に基づいたパーソナライズが可能となり、より戦略的なアプローチができるようになりました。

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B2B事業において特に「マーケティングと営業を包括的に設計し連携させること」が、顧客との関係構築と成果創出の両面で極めて重要な戦略となっています。
 
この変化にいち早く目を付けた先輩が、
2020年、B2B企業のマーケ+セールスを支援する体制を社内に整えたのです。

ファーストキャリアで営業。
それは、「価値を伝えるプロ」としての道を歩み始めたということ。

将来的にマーケティング系の仕事をしたいと思いながらも、ファーストキャリアが営業になった人にとっては、今の仕事が辛かったり、意味を見出せないときがあるかもしれません。
ですが上述のとおり、マーケティングも営業も「売るための活動」
どちらも「相手に価値を伝える」という共通のミッションをこなすプロフェッショナルだと思うのです。
 
私には両職種とも「相手のことをよく知ること」、そこに本質があるように思えます。
相手が欲しいものは何か?どうしたら好きになってもらえるか?を考え抜く仕事。
 
もしこれを読んでいるあなたが、「今の営業職から異動してマーケ職に就きたい」や、「転職して将来はマーケティングを…」と思っているなら、ぜひこのファーストキャリアの期間に「マーケと営業に共通する本質」に思いを馳せてほしいなと思います。
 
そうすれば、今の「営業」という仕事がちょっと好きになる気がします。
それだけでなく、将来別の仕事をする時にもきっと活きてくるはずです。
せっかくファーストキャリアで「相手に価値を伝える」仕事を手にしたわけなので、職種や肩書きにとらわれすぎず、価値を伝えるプロフェッショナルを目指してみてはどうでしょうか?
(私も書き出しでマーケ職を名乗っていますが、実は来年度からは法人営業。頑張ります。)

どんな仕事にも、相手がいる。

新入社員が仕事の本質なんて、とてもおこがましいのは承知です。的外れなことを書いていたら、すみません。
でも、もう一つだけ言わせてください!
こんな新人でも自信をもって言える、確かなことがひとつあります。
 
どんな仕事にも、価値を届ける先の「相手」がいる、ということ。
 
そう考えると、バラバラにみえていた部署や職種が、一気に一つの生命体のように思えてくる、
そんな不思議な感覚になります。
 
営業だろうとマーケだろうと他の職種だろうと、
入社早々仕事の意義を見失いそうな人、将来やりたい仕事に近づいている気がしない人…
悩める全国の同期たちが、これを読んで少しでも前向きになれたら…と思ってます。
 
自分の成長のため、会社の利益のため、顧客の幸せのため、日本の未来のため、
一緒に頑張っていきましょう!!

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*1:就職白書2025|就職みらい研究所

*2:日本の営業職人口の実態とは?その割合と推移に迫る!|KOTORA JOURNAL

田村柚乃

PROFILE

株式会社電通 第8マーケティング局マーケティングコンサルティング3部 プランナー

田村柚乃

東京都出身。早稲田大学文化構想学部を卒業後、2025年電通入社。小さい頃から文化祭や体育祭などあらゆる学校行事に全力投球。「アイデアを出し、形にする楽しさ」を忘れられず、大学時代も学生団体の設立・運営や、ベンチャー企業の長期インターンにてBtoB向け新規ビジネス開発を行う。入社後の今は、業務の中でマーケティングのいろはを日々勉強中。

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