フランク・シナトラの名曲「ニューヨーク・ニューヨーク」の歌詞の一部に、ニューヨークという街がこのように詠われています。
If I can make it there
もしこの街でやり遂げられるなら
I’m gonna make it anywhere
ほかのどの街でもやっていける
It’s up to you, New York
自分次第さ、ニューヨークニューヨーク
この歌詞どおり、まさにビジネスはじめ生活面でも競争率が非常に激しく、サバイバルゲームのような都市、ニューヨーク。データによると、ニューヨークにあるビジネスの5年以内の生存率は約49%、そしてビジネス立ち上げの都市としての評価は全米でワースト10に入るとの事。そんなニューヨークで私は様々なビジネスを経営してきて、はや10年が経ちました。
そこで今回は、私のニューヨークビジネスの経営経験と、ニューヨークでビジネスを経営している多くの方々から学んだ、ニューヨーク流成功するビジネスの極意をいくつかご紹介します。
ニューヨークという街は世界中から人や企業が集まるため、競争が非常に激しく、日本でいう「常識」が無い事が多いのが当たり前です。そのため生活面でも仕事面でもいつでもいろんな問題に直面します。ニューヨークで働く事、イコール問題解決能力、つまり考える力で常に戦うという事が掟となります。
それは雇用主も雇用される側も一緒です。例えば雇用される側の例としては、プロジェクトを不可能なタイムラインで遂行し、達成しなければいけない事だったり、他では無理だと思われる事を遂行する事、自分がもらった役職以上の役割を果たすなど、多々あります。アメリカの雇用事情により、与えられた役職しかやらないという人が多くいる中で、どんどん昇進していく人たちは、戦略的に組織の中で自分自身の価値を高める為に、一人で何役もこなしていく人も多くいます。
実際に私の友人達で大企業で働いている人達は自分自身で能動的に積極的に仕事に取り組み、組織の中での自己の価値を高めていくような仕事のスタンスを持って実際に昇格を次々に果たしていき、自分次第で結果を生み出していっています。一方で企業や組織に対して価値がない人たちはやがて、カットされてしまうという世界でもあります。
また、企業側、経営者側の例としては、テクノロジーの進化で常に消費環境が目まぐるしく変わりつつある中で、状況の変化に常に敏感に対応し、長期で物事を見据え市場の問題解決をしながら新しい価値を産み続けるという課題が仕向けられます。
常に変わる市場に柔軟に追いついていけなければ、組織の生産性が低くなるどころか市場から必要とされず、結局生き残れなくなってしまう。そんな世界で生き残るためには、考える力を養い、スピーディにさまざまな局面や状況の中で問題を解決する力、そして考える力を鍛えておくことが大切になります。
問題解決能力に関連する非常に大切なスキルとして、クリエイティブにいろんな発想ができる想像力、そしてそのアイディアなどを実行に移し、実現化させ、新しい価値を創り上げる創造力などというスキルが必須となります。
例えば、常に新しい発想を元に新しいことにチャレンジしたり、商品やサービスの開発に取り組めるかどうか、そしてそれによりタイムリーに市場に新しい価値を提供し創造ができるかどうかが問われます。
そのため、普段の生活の中では常にクリエイティブな事に挑戦したり、考える癖を身に着けたり、相手目線で物事を考えたり、価値観が違う人と会話をしたりして自分の世界から一歩出て心をオープンにしていろんな情報を取り入れてみる事などにチャレンジしてみても良いでしょう。そして失敗をしても良いので、実際にアイディアを形にしてみたりして常に行動に移し実践してみたりする事が非常に大切となります。
ニューヨークでは人脈やネットワーキングがビジネスの成功に不可欠となります。他のビジネスパーソンや専門家との関係を築き、ウィン-ウィンの関係だけでなく、相互のエンドユーザーや最終顧客も喜ぶ4通りの「ウィン-ウィン-ウィン-ウィン」になるような関係性や人脈作りを目指すことがポイントとなります。
ネットワークを通じ、情報やリソースを共有するだけでなく、お互いのサービスや商品に付加価値をつけて相互のクラアントまたはお客様がより喜ぶような商品やサービスに進化させていき、結果ビジネスを成長させる様な戦略的なネットワーク作りを目指しましょう。ニューヨーク流の人脈作りのポイントはこちらの記事でポイント解説をしますので是非読んでみてください。
いかがでしたか?世界中からビジネスや人、物、サービス、そして考え方が集まる街ならではの問題解決能力や柔軟性が常に問われるニューヨークですが、冒頭の歌詞通り、自分次第で未来を切り拓いていける無限のポテンシャルを秘めている街でもあります。そこにかけて海外に進出を検討されている方、もしくはゆくゆく海外進出をしてみたいとお考えの方にとってこの記事が、少しでも皆さんの事業やキャリアのヒントになれば嬉しいです。それではまた次回のブログでお会いしましょう!